虫歯・歯周病治療

虫歯や歯周病にならない口腔環境を!

虫歯、歯周病、義歯治療など通常の保険歯科診療です。当院は歯を残し、いつまでもご自身の歯でお食事するためには、細かく歯の歯石を除去・清掃する歯周病の予防が大事であると考えております。歯周病を予防すれば、失う歯を減らすことが出来、清掃が行き届いていれば、虫歯になることも減るからです。

削る量を最小限にする取り組み

削る量を最小限にする取り組み

「C0」と言われる小さい虫歯は、状況によっては削らない事があります。ですが、本当にやらずに置いておいてよい虫歯なのか?
患者さまの中には、「放置されてしまっているのでは?」と疑問が残ると思います。当院では、削る際の目安となる検査としてダイアグノデント検査を行っています。
その為、ダイアグノデントペンという虫歯の深さを測る機械を使用します。

削る量を最小限にする取り組み

レーザーの反射光を数値化して、虫歯の深さを計っています。
当院では削るか削らないかの判断をするために、虫歯の深さを数値化する必要があると考えています。
当院では検診などで見つかる小さい虫歯は、こちらで計って基準値を超えたものだけを削るようにしております。

痛みを抑えた治療への取り組み

痛みを抑えた治療への取り組み

麻酔が効けば、治療中の痛みをなくすことが出来ますが、歯はあごの骨の中にある為、針の麻酔(浸潤麻酔)をしなければ効きません。
しかし、その麻酔の為に針を刺すので、痛いというジレンマとなります。「麻酔をしても痛い」という印象はこういった事も原因かもしれません。その為、当院では表面麻酔という塗り薬の麻酔を数分効かせ、そのあとに3段階に分けて麻酔を入れていくということをしています。
ギュウッと一気に麻酔液を入れると痛いので、小分けにして麻酔を効かせながら入れることで、痛みをかなり抑えることができます。

痛みを抑えた治療への取り組み 痛みを抑えた治療への取り組み

具体的な手順として、1段階目の麻酔は皮下注射のように針を寝かせて、一番痛みの少ない、歯肉鏡移行部にほんの少し麻酔を入れるということをします。少量のみを入れた1段階目の麻酔が数秒で効いてきますので、一定時間待ったあと、そこから2段階目以降の麻酔を追加していきます。そうすることで、ずいぶん痛みなく麻酔を効かせることが出来ます。

当院の虫歯治療について

虫歯は早期発見、早期治療を行い、虫歯が大きくなる前に治療することが大事になってきます。
そのためには、何度も定期的にチェックして、長く自分の歯を使う為に定期検診・メンテナンスが重要になってきます。

歯科で診断される経過観察というのは「よくわからないから放っておこう」ではなく、「要注意だが治療するには早いので今後も様子を見ていこう」です。何故かというと、詰め物などの治療をした歯は、治療していない健康な歯に比べて虫歯になりやすくなるからです。特にC0と呼ばれる初期虫歯の場合、歯のエナメル質表面はまだ穴があいていないため、この状態で削って詰め物をするのと、やらずに置いておくのでは、20年後どちらが健全な歯の量が多いだろう?と考える必要があります。

MI治療(最低侵襲での治療)ではこの考え方が重要となります。ただ、削る量をすくなくすれば良いというわけではありません。歯は神経が残ったほうが、さらには健康な歯質が多く残ったほうが長く機能します。
歯は削らずに済むならそれが一番です。意識的にケアする事、定期検診に行くようにしましょう。

C0 歯の表面がわずかに溶けている状態

C0

歯の表面がわずかに溶けている状態

痛みなどは特に無く、経過観察で大きな問題は無い状態です。
この状態から悪くならないようにするのが大事です。

C1 歯のエナメル質内部まで溶けた状態

C1

歯のエナメル質内部まで溶けた状態

症状としてはまだ痛みは無いですが虫歯菌が歯のエナメル質内部にある状態です。
虫歯になっている箇所を削り、部分的な詰め物を入れる処置を行います。

C2 虫歯菌が歯の象牙質まで広がった状態

C2

虫歯菌が歯の象牙質まで広がった状態

象牙質には歯の神経の一部が入り込んいる為、痛みや知覚過敏が生じる場合はこの状態になっているケースが多いです。
虫歯になっている箇所を削り、部分的な詰め物・被せ物を入れる処置を行います。

C3 虫歯菌が歯髄まで侵入した状態

C3

虫歯菌が歯髄まで侵入した状態

歯の神経が虫歯菌に侵された状態になります。ひどい痛みを感じる状態の為、状況に応じて、歯の神経の治療を行い、被せものをします。

C4 歯が崩壊した状態

C4

歯が崩壊した状態

歯冠と呼ばれる目に見える歯の部分がほとんど失われ、歯の根の部分だけ残っている状態です。何もしなくてもズキズキと痛む事や、神経が死んでしまって痛みを感じない場合もあります。
この状態になると、ほとんどのケースで抜歯処置を行います。

虫歯の治療法

歯のクリーニング

自宅での歯磨きは予防歯科においてとても重要ですが、家だけでの歯磨きだけでは磨き残しが発生することがあります。歯科医院では、専門の器具を使用して細部まで徹底的にクリーニングを行えます。

ブラッシング指導

大人でも正しい歯磨きができている人は多くありません。患者さまごとの歯磨き習慣を確認し、正しい歯磨き方法を指導いたします。

食事指導

甘いものの過剰摂取や頻繁な間食は、口腔内を酸性にし虫歯の原因になりやすいです。食生活の見直しも予防歯科の重要な一環です。

フッ素塗布

歯の表面にフッ素を塗布することで、再石灰化を促進し、虫歯のリスクを軽減します。歯科医院では、フッ素入り歯磨き粉よりも高濃度のフッ素を提供しています。

当院の歯周病治療について

歯周病はプラーク中の菌、噛む力の影響などによって歯の周りの骨が吸収されて起こります。
予防するためには毎日のブラッシングはもちろんですが、ご自身の歯のどこがリスクが高いか、を知っておくこと、歯石が歯の根っこのほうに付いたら早く除去すること、も重要になります。

歯周病の進行度について

歯肉炎

歯肉炎

歯周病の初期段階で、歯茎のみに炎症が現れている状況です。
この段階では骨の破壊は始まっていません。

症状

歯茎が赤く腫れる、歯磨きの時に出血などがあります。
歯ブラシが当たる際に痛む場合があります。

軽度歯周炎

軽度歯周炎

歯茎が腫れた状態が続き、歯茎と歯との溝が深くなります。溝の部分に空気を嫌う歯周病菌が溜まりやすくなり、歯を支えている骨が徐々に溶けていきます。

症状

歯茎は赤く腫れた状態で、出血しやすい状態が続きます。
歯を支えている骨が溶けるので、歯茎も少しづつ下がり始めます。
「知覚過敏」を起こしたり、歯が長く見えたりするようになります。

中等度歯周炎

中等度歯周炎

歯周病がさらに進んだ状態で、このケースだと骨は半分程度破壊されています。

症状

歯の周りの溝はさらに深くなり、口臭がひどくなる、歯から膿の排出、歯のぐらつきなどの症状が出てきます。

重度歯周炎

重度歯周炎

歯の周囲の骨は半分以上破壊されています。この状態になってご自身の歯に支障をきたしてから来院する方も多く見られます。

症状

歯の周りの溝はかなり深くなり、中に膿が溜まり歯茎が大きく腫れていきます。
ほとんどの場合で強い痛みを感じます。歯のぐらつきもひどくなり、物をしっかりと噛むことができなくなります。

歯周病の治療法

ブラッシング指導

患者様ごとに合った歯の周囲のプラークをきちんと取れるような歯磨きの仕方をご指導いたします。軽度の歯肉炎ですとブラッシング指導で改善されます。

スケーリング

歯石がついている場合には、機械や器具で歯石取り(スケーリング)を行います。

スケーリング・ルートプレーニング(SRP)

歯周ポケット(歯と歯茎の間の溝)にも歯垢や歯石が溜まっている場合は、専用の器具で丁寧に取り除く処置もおこないます。

外科処置

歯周病が重度の場合、歯周ポケットがかなり深くなるため、歯周ポケット内の歯垢や歯石を完全に取り除くことが難しくなります。
歯茎を切除し、歯周ポケットを浅くして汚れが溜まりにくする処置を行う場合もあります。

抜歯

歯周病が重度・末期の場合、無理に残すことで周囲の歯に悪影響を与えることがあります。そのため、状況によっては抜歯処置を行う場合もあります。

再生治療

歯周病によって失われた組織を回復するために必要な場所を作り、失われた組織を誘導する薬剤をその中に入れ、再生させる治療法です。